〜「なんとなく怖い」を「なるほど」に変える投資の基礎知識〜
投資を始めようとすると、必ずと言っていいほど「聞いたことはあるけど、正直よく分からない言葉」に出会います。
株、投資信託、NISA、ETF、利回り、リスク……。
これらの言葉が分からないままでは、不安が先に立ってしまい、なかなか一歩を踏み出せません。
しかし、投資用語の多くは仕組みを知れば意外とシンプルです。
本記事では、投資初心者が特に混乱しやすい用語10個を厳選し、できるだけ噛み砕いて解説します。
「専門家向けの説明」ではなく、「これから始める人の目線」で説明していきますので、安心して読み進めてください。
① 株式(かぶしき)
一言でいうと:会社のオーナーの一部になる権利
株式とは、「会社をみんなでお金を出し合って支える仕組み」です。
あなたがある会社の株を買うということは、その会社のオーナーの一部になるという意味になります。
たとえば、100人でお店を出すとします。
1人1万円ずつ出して、合計100万円。
このとき、あなたはそのお店の100分の1の持ち主です。
株式もこれと同じ考え方です。
会社が成長すれば株価が上がり、利益が出れば配当金がもらえることもあります。
逆に、会社の業績が悪くなれば株価は下がります。
② 投資信託(とうししんたく)
一言でいうと:プロにお任せする「詰め合わせ投資」
投資信託は、「たくさんの人から集めたお金を、プロがまとめて運用する商品」です。
初心者がいきなり
「どの会社の株が良いのか?」
「今は買い時なのか?」
を判断するのは大変です。
そこで登場するのが投資信託。
株・債券・不動産などをあらかじめセットにした商品を、プロが管理してくれます。
例えるなら、
- 株式投資:自分で料理する
- 投資信託:シェフのお任せコース
初心者にとっては、少額から始めやすく、分散投資ができる点が大きなメリットです。
③ NISA(ニーサ)
一言でいうと:投資の利益に税金がかからない制度
通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかります。
10万円儲かっても、実際の手取りは約8万円です。
NISAは、この税金がゼロになる特別な制度です。
現在は主に
- つみたて投資枠
- 成長投資枠
の2種類があり、初心者はつみたて投資枠から始める人が多いです。
NISAは商品ではなく**「入れ物(口座)」**なので、
「NISAを買う」という表現は正確ではありません。
「NISA口座で投資をする」が正しい理解です。
④ 利回り(りまわり)
一言でいうと:どれくらい効率よく増えたかの割合
利回りとは、投資したお金が1年で何%増えたかを示す指標です。
たとえば、
- 100万円投資
- 1年後に105万円
この場合、利回りは「5%」です。
注意したいのは、
- 利回りが高い=安全
ではないという点です。
利回りが高い商品ほど、値動きが激しくリスクが高い傾向があります。
初心者のうちは、「高利回り」に飛びつかず、安定性を重視しましょう。
⑤ リスク
一言でいうと:危険ではなく「ブレ幅」
投資の世界でいう「リスク」は、
損をする可能性だけを指す言葉ではありません。
正確には、
「価格がどれくらい上下に動くか」
という意味です。
価格が
- 大きく上下する → リスクが高い
- ゆっくり安定して動く → リスクが低い
ジェットコースターと観覧車をイメージすると分かりやすいです。
どちらが危険かではなく、動きの激しさの違いです。
⑥ 分散投資
一言でいうと:卵を一つのカゴに盛らない
分散投資とは、
「お金を一つに集中させず、複数に分けて投資すること」です。
たとえば、
- 1社の株に全額投資
- 複数の会社・商品に分けて投資
後者のほうが、リスクを抑えられます。
もし1社が不調でも、他がカバーしてくれるからです。
投資信託が初心者向きと言われる理由も、この分散効果にあります。
⑦ 元本(がんぽん)
一言でいうと:最初に出したお金
元本とは、あなたが最初に投資した金額のことです。
「元本保証」という言葉を見かけることがありますが、
投資の世界では元本が減る可能性があるのが普通です。
銀行預金と投資の大きな違いはここにあります。
その代わり、預金よりもお金が増える可能性がある、というわけです。
⑧ 配当金(はいとうきん)
一言でいうと:会社からもらえるお小遣い
配当金とは、会社が出した利益の一部を、株主に分配するお金です。
すべての会社が配当を出すわけではありませんが、
安定した企業ほど、定期的に配当を出す傾向があります。
株価が上がらなくても、
持っているだけでお金がもらえるのが配当の魅力です。
⑨ インデックス投資
一言でいうと:平均点を狙う投資
インデックス投資とは、
日経平均やS&P500など、市場全体の動きに連動する投資です。
「大当たりはないが、大外れもしにくい」
それがインデックス投資の特徴です。
初心者が長期で資産形成をする場合、
もっとも選ばれている投資手法の一つです。
⑩ 長期投資
一言でいうと:時間を味方につける考え方
長期投資とは、
短期間の値動きを気にせず、数年〜数十年保有する投資です。
投資は「いつ買うか」よりも
「どれだけ長く持ち続けられるか」が重要です。
時間が経つほど、
- 複利
- 分散効果
が効いてきます。
初心者ほど、長期・積立・分散を意識しましょう。
まとめ:用語が分かると投資は一気に身近になる
投資が難しく感じる最大の原因は、
お金そのものではなく、言葉への苦手意識です。
今回紹介した10個の用語は、
投資の世界では「基礎中の基礎」です。
- 完璧に理解しなくていい
- なんとなくイメージできれば十分
まずはここからで問題ありません。
言葉が分かれば、不安は減り、選択肢が見えてきます。
投資は、特別な人のものではありません。
正しく知れば、誰にでも開かれた選択肢です。