Canonのミラーレス一眼の中でも、動体撮影ユーザーから特に支持されているのがEOS R3とEOS R5です。
どちらも高性能で「失敗しないカメラ」であることは間違いありませんが、競馬撮影や野鳥撮影という用途に限定すると、性格は大きく異なります。
本記事では、
「R3とR5、どちらを選べば後悔しないのか?」
という疑問に対して、競馬・野鳥撮影の実体験目線で徹底的に比較・解説します。
結論から言うと|用途が違えば最適解も違う
まず結論を先にまとめます。
- 競馬・野鳥の“動体特化”なら → EOS R3
- 解像度・汎用性・クロップ前提なら → EOS R5
どちらが上位という話ではなく、
**「撮影スタイルとの相性」**で明確に向き・不向きが分かれます。
ここからは、その理由を具体的に見ていきましょう。
① センサーと画素数の違いがもたらす影響
EOS R3:有効約2410万画素(積層型CMOS)
R3の最大の特徴は、積層型CMOSセンサーです。
これにより、
- 読み出し速度が非常に速い
- 電子シャッター時の歪み(ローリングシャッター)が極めて少ない
という、動体撮影に圧倒的に有利な特性を持っています。
競馬での疾走する馬、野鳥の羽ばたきや急旋回など、
「速さ」が命の被写体に対して、フレーム全体が自然に写る安心感があります。
EOS R5:有効約4500万画素(裏面照射CMOS)
R5は高解像度が最大の武器です。
- 野鳥を遠くから撮影してトリミングする
- 1枚の写真から細部まで描写したい
- 大きくプリント・掲載したい
こうした用途では、R5の解像度は明確なアドバンテージになります。
ただし、電子シャッター時はR3ほど歪みに強くありません。
そのため、高速動体ではメカシャッター併用が前提になる場面もあります。
② AF性能|どちらも優秀だが「信頼感」が違う
共通点:被写体検出AFは非常に高精度
R3・R5ともに、
- 動物(鳥)検出AF
- 瞳AF
- トラッキング性能
は、現行Canonの中でもトップクラスです。
野鳥の瞳にピタッと合う体験は、どちらの機種でも味わえます。
違い:R3は「迷わない」、R5は「考える余地がある」
R3のAFはとにかく粘る。
被写体がフレーム内で暴れても、
一度掴んだ被写体を離しにくい印象があります。
競馬撮影で馬が重なった瞬間や、
野鳥が枝を横切る場面でも、
「AFが裏切らない」感覚はR3の方が強いです。
一方R5は、
- AFエリア設定
- 被写体優先度
- シーンごとのカスタマイズ
をしっかり詰めることで真価を発揮します。
詰めれば強いが、設定に依存する
これがR5のAFの性格です。
③ 連写性能|競馬・野鳥では差がはっきり出る
EOS R3
- 電子シャッター:最大30コマ/秒
- メカシャッター:最大12コマ/秒
EOS R5
- 電子シャッター:最大20コマ/秒
- メカシャッター:最大12コマ/秒
数字だけ見れば大差ないように感じますが、
30コマ/秒+歪みの少なさは、競馬では決定的な差になります。
ゴール前の一瞬、
脚の伸び、鞍上の表情、馬の筋肉の動き――
**「欲しい瞬間が確実に含まれる」**のがR3です。
④ 操作性と信頼性|現場で効いてくる違い
R3は完全にプロ向け
- 縦位置グリップ一体型
- 大型ボディによる安定感
- 雨・砂・埃に強い耐候性
競馬場や野外での野鳥撮影など、
過酷な環境でも気にせず使える安心感はR3の大きな魅力です。
また、アイコントロールAFにより、
「見たところにAFが来る」操作は、動体撮影で非常に強力です。
R5は軽快で万能
R5は、
- 軽量・コンパクト
- 風景・ポートレート・動画にも対応
といった万能型です。
長時間の野鳥撮影で機材を軽くしたい人、
競馬以外のジャンルも幅広く撮る人には大きなメリットになります。
⑤ 実際の用途別おすすめ結論
競馬撮影メインなら
- EOS R3 一択
- 連写
- AFの粘り
- ローリングシャッター耐性
- 操作性
すべてが競馬向きです。
野鳥撮影メインなら
- 近距離・飛翔重視 → EOS R3
- 遠距離・トリミング前提 → EOS R5
という選び方がベストです。
⑥ それでも迷っている人へ
最後に、こんな基準で考えてみてください。
- 「撮れなかった後悔」を減らしたい → R3
- 「後から構図を作り込みたい」 → R5
どちらを選んでも失敗ではありません。
ただし、競馬・野鳥という動体撮影に本気で向き合うなら、R3は別次元の安心感があります。
まとめ
- R3は「撮ることに集中できる動体特化機」
- R5は「解像度と汎用性を兼ね備えた万能機」
- 競馬・野鳥の成功率を最優先するならR3
- トリミング耐性や多用途性を求めるならR5
あなたの撮影スタイルに合った一台を選び、
決定的瞬間を確実にものにしてください。